唐突ですが、代理母出産の話を友人にすると、最初に聞かれる質問が「なんで」。次に聞かれるのが「どうやって」。そして3番目に聞かれることが多いのが費用のことです。
これは本当にピンキリで、エージェント各社のウェブサイトを見ると、1,000〜2,000万円というのが相場のようです。随分と開きがありますが、それはエージェントによって提供しているサービスの内容が違うからです。
例えば、代理母(Gestational Carrier、略してGC)のマッチングひとつをとっても、審査基準は千差万別で、厳しく選別をしているエージェントは、当然時間がかかるため、費用は高めになります。代理母出産は、親になる人(Intended Parent、略してIP)とGCの契約でもあるため、エージェントの中には専門の弁護士を抱えて、契約書作成も行ってくれるところもあります。卵子提供者が必要となれば、コストは更に嵩みます。自分の場合は、全部で約2,000万円かかる見込みで、この中には、弁護士費用、代理母への謝礼、卵子提供者への謝礼、医療費などが含まれます。
代理母出産は学生時代から考えていたのですが、40歳になるまで踏み切れなかったのは、この費用の問題があったからです。不動産であれば35年のローンを組むこともできますが、代理母出産の場合には、2,000万円という金額を18ヶ月という短い期間で支払わなければなりません。社会人1年目から堅実に貯金はしてはいたのですが、30代目前に起業したり、30代半ばでマンションを購入するというライフイベントがあり、サロゲート活動に使える資金がなかなか貯まりませんでした。自分はシングルなので、この費用負担を全部自分で背負わないといけないというのも、資金の準備に時間がかかってしまった理由です。
将来代理母出産を使って子供を持ちたいと考えているゲイの若者は、今すぐに貯金を開始して、且つ費用負担を分かち合えるパートナーを見つましょうね(笑)!