アラフォーゲイの子育て奮闘記

代理母出産で子供を授かったゲイ男子の育児日記

人工授精プロセス①

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先週末、カリフォルニアの不妊治療専門医師とビデオ面談をしました。便宜上「パー子先生」とでもしておきましょうか。パー子先生とは、自分の病歴から今後のプロセスなまでいろいろなお話をしましたが、話が散らかりそうなので、今日はまず全体像を備忘録として残しておきます。

パー子先生にお願いするIVF(人工授精)のプロセスは、①事前検査・精子凍結、②卵子提供者の排卵・受精卵培養、③受精卵移植の大きく3つに分かれます。

①の事前検査では、パー子先生から指示された精子検査、血液検査、身体検査、それから問診票記入をします。もうひとつ重要な事前検査に遺伝子検査がありますが、これは卵子提供者のエージェントによって利用する検査会社が変わります。というのも、エッグドナーエージェントによって卵子提供者に受けさせている遺伝子検査が異なり、遺伝性疾患のリスクを見極めるためには、精子提供者である自分も同じ会社の遺伝子検査を行わないといけないからです。

上記のテストを終えた後、パー子先生のクリニックに診察予約を入れます。実際にクリニックに訪問して、精子凍結、FDA(米国厚生省)指定の検査、スタッフの紹介、施設見学を行うことになります。

本当は9月の連休を利用して診察予約を入れたかったのですが、先月旅行でマレーシアとタイに行ったことをパー子先生に伝えたところ、両国ともアメリカ政府が指定するジカ熱の流行地域で、感染している場合には小頭症のリスクが高まることから、渡航後3か月以内は精子凍結を勧めないと言われてしまいました。

ジカウイルスに感染しているか検査できないか聞いてみましたが、正確な検査方法は確立されてないようです。メキシコのようなジカ熱流行地域に住んでいる患者もいるので、中にはリスクを承知で人工授精に踏み切る人もいるようですけど。

というわけで、11月までパー子先生の診察を受けられないばかりか、当分の間大好きな旅行も渡航先に制限が加わりそうです。自分と同じようにこれらか精子凍結をするという方は、今後の出張や旅行には気を付けてくださいね。<続>

<参考>アメリカ政府によるジカ熱流行指定地域