アラフォーゲイの子育て奮闘記

代理母出産で子供を授かったゲイ男子の育児日記

クリニック初診パート③

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前回身体検査と血液検査の話をしましたが、実際にはその間にパー子先生との面談がありました。パー子先生とは以前にスカイプでも話をしたことがありましたが、その時の雰囲気通りで、気さくでとてもプロ意識の高い女性でした。

彼女との話題も人工授精のプロセスが中心になりましたが、医師であり且つ自身も人工授精をした経験を踏まえ、個人的な見解を交えながらより専門的に質問に答えてくれました。例えば、染色体異常テスト(PGT)については、精度がまだ低く、且つ検査できる項目数も限られているので、個人的には推奨していないとのことでした。でも決してをそれを患者に押し付けてくるわけではなく、あくまで患者に判断を委ねるという方針です。

サロガシーエージェントもついても話は及び、営利主義に走っているエージェントがいることや、その具体例などを教えてくれました。例えば、ある患者が双子を欲しがっていたので、エージェントからGCを紹介されたそうですが、過去に早産を経験していることや、双子を出産したことがないことから、医師としてそのGC候補を使うことに反対をしました。ところがエージェントは「クライアント(患者)から同意書をもらえば引き受けてくれるか」とプッシュしてきたというのです。

パー子先生はエージェントから紹介料をもらっているわけではないので、利益相反がありません。GCとして不適合だと判断すれば、躊躇することなくそれを患者やエージェントに伝えているそうです。最終判断を下すのは患者やGCに任せるものの、医師として伝えなければいけないことは、ステークホルダー全員に伝えるそうです。因みに、自分のサロガシーエージェントのことは信頼できると太鼓判を押していましたが、それでもそのエージェントからのGCの引き受け率は5割と言っていたので、癒着関係にならず医師としてのプロフェッショナリズムを貫いているという印象を持ちました。

こうしたコメントから彼女の倫理感が高いことが再確認できたので、診察料は高いものの、このクリニックを選択して正解だったなと感じています。それだけでなく、パー子先生はとにかく明るくて面白い!1時間の面談の間、終始お互い笑いっぱなしでした。そんなパー子先生とのセッションも終わり、あとは精神鑑定を残すのみとなりました。

<続く>