アラフォーゲイのサロ活日記

代理母出産でゲイ男子が子供を授かるまでの記録

苦渋の決断

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(今日から日記を将来の子供への手紙という形式に変更します。)

お父さんが代理母エージェントからとある女性を君の代理母として紹介されていることは前にも話したよね。彼女は自身のお子さんも2人持つとても素敵な女性で、君を10ヶ月間お腹の中に預けるには最適だと思ったんだ。

ただひとつ問題があって、彼女は結婚しているんだ。そうすると、いくら僕と君の血が繋がっていてアメリカの法律では親子と認められたとしても、日本の法律では彼女の夫が法律上の父親となってしまうんだ。ちょっと難しい言葉で言うと嫡出推定って言うんだよ。だから僕が君の法律上のお父さんとなるためには、まず君が生まれてからアメリカのパスポートで日本に一緒に来てもらって、長期滞在できるように在留許可申請をして、そして養子縁組の手続きをしなければならないんだ。

ところが日本の法律は代理母出産を想定していないから、そもそもこの在留許可がおりないかもしれないし、おりて養子縁組をしようとしても、女性と結婚していないお父さんが申請できるのは普通養子縁組と言って、君と代理母夫妻との関係が完全に切れない種類のものなんだって。だから認知を通して君のお父さんになるよりも色々とややこしいことになりそうなんだ。

お父さんはそれでもいいかなって最初は思ってた。君の父親に生理上じゃなく法律的にもなれて、君を大事に育てていく権利さえ手に入れられればどんな形でもいいし、敢えて困難な道を選んで法整備が遅れている日本社会に問題提起をすることが、正義に立ち向かうことの重要さを君に示すことにもなるんじゃないかって考えたから。

でも普通養子縁組をして代理母夫妻が(例え紙の上だけであったとしても)君の両親であり続けることは、彼らに負担を強いてしまうことになるかもしれないってことで、代理母エージェントの弁護士から独身の代理母が見つかるまで待ちましょうって提案されたんだ。せっかく君と会える日が近づいたと思ったのに、また振り出しに戻っちゃったよ。

だけど絶対にいつか会えるからお互いもう少し辛抱しようね。待った分だけきっと喜びも増えるはずたよ。