キリ子さんの弁護士は相変わらず反応が鈍いので、こちらの弁護士から進捗報告を何回か急かせて、ようやく連絡がきました。こちらの弁護士が代理出産専門なのに対して、相手の弁護士は家族法一般を取り扱っているので、経験や知識が限られていて、どうしてもこちらのペースより遅くなってしまうという事情もあるのかもしれません。
今回交渉されているのは、キリ子さんの産休中の補償額(算出方法・期間・上限)、紛争時の解決方法(裁判または仲裁)、死亡保険の補償内容の3点です。相手の弁護士はキリ子さんに有利なように条件変更を要求してきますし、こちらの弁護士は自分の利益を優先するので、妥協点を見つけないといけないんですよね。
キリ子さん側の意見を尊重したいと思いつつも、感情的に物事を判断するのは良くないと考えているので、採卵の時同様、あえて論理的思考を使ってビジネスライクに対応しています。そんな時に重要となるのが、自分の弁護士がいかに前例や判例を知っているかです。サロガシーエージェントを選ぶ際には、金額や日本語を話せるスタッフの有無などを気にしがちですが、彼らが紹介してくれる弁護士の経験や実績というのもきちんと確認しておきたいポイントです。
当初は9月中に胚移植をするなんて話も出ていましたが、契約締結するまではIVFクリニックがアポを入れさせてくれないので、この様子だと早くても再来月になってしまいそうです。それでも契約内容合意には通常3ヶ月かかると言われていたので、まだ想定の範囲内です。