暗黒の派遣社員時代を終え正社員の仕事を始めたサロカツでした。ひとり暮らしを再開し、プライベートも徐々に復活、ようやく貯金もできるようになりました。
新しい仕事を初めてから半年経ち、新しい生活にもようやく慣れてきた頃、起業時代に知り合った友人から連絡がありました。何かと思って話を聞いてみると、彼の会社で自分のような経歴の人を探しているらしく、役員に会ってくれないかということだったんです。
自分としても起業時代の仕事にはやりがいを感じていたので、とりあえずカジュアル面談を受けてみたところ、あれよあれよという間に話が進み、採用オファーがきたのです。提示給与は当時勤めていた会社よりも若干低かったのですが、やりたいことをやるべきだと思い、人事に退職届を出しました。
ところが、会社がそれを引き留めようと年俸アップを提示してきたのです。しかも、何十万円というようなレベルではなく、数百万円単位で。いや〜、そこまでされたらお金に目が眩みますよね。そんな訳で、転職は一旦白紙に戻りました。
大幅昇給と(お金を使う時間がない程)多忙な業務のお陰で、貯金のペースは上がりました。でもある程度の生活水準が実現できると、マズローの要求5段階説にもある通り、承認欲求や自己実現の欲求が出てくるんですよね。「お金ではない、自分がやりたいことをやるべきだ」という想いが日に日に強くなり、また半年後には転職を考え直すようになります。<続く>
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