アラフォーゲイの子育て奮闘記

代理母出産で子供を授かったゲイ男子の育児日記

40歳以降の妊活ってどうなの?

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代理母さんの気持ちを少しでも理解できればと思い、サロ活を始めてから妊活ブログや妊娠ブログを読み漁っているのですが、たまに40代で(中には50歳を過ぎても)不妊治療をされている方を見かけます。

 

年齢が高くなるほど卵子が老化し染色体異常を起こしやすくなりますし、妊娠高血圧症候群前置胎盤子宮筋腫や卵巣腫瘍などの病気や合併症のリスクが上がります。パートナーと妊活に対する温度差があってストレスに感じたり、妊娠したり子供のできた友人と距離を置いてしまうなど、人間関係にも影響を及ぼします。

 

そうしたリスクを承知の上でご本人達は妊活されているのでしょうし、それを他人がとやかく言うものではないと考えています。それに、原因は必ずしも女性側ではなく、そうしたリスクを思春期からきちんと伝えない日本の性教育だったり、子供を持ったらキャリアを犠牲にせざるを得ない日本の子育て環境や企業風土にもあると思います。

 

テレビやブログなんかで「子供は空の上から親を選んでる」なんて言っている人を見ると、これも性教育が不十分な現れのひとつなのかと愕然とします。コウノトリが子供を運んでくるというのは信じないのに、そういうことを平気で真に受ける方には、失礼ながら心配になってしまいます滝汗

 

そういう心の隙間をつかれて、悪徳不妊治療医やサプリ販売業者、怪しい宗教にいいようにされてしまっているような方もブログでたまに見かけます。自分は、実際に不妊治療に苦労したり流産を経験したわけではないので、同じ状況になったら、もしかしたら彼女達の気持ちがもう少し分かるようになるかもしれません。それでも自分は最終的には科学に頼ると思います。早期流産するのは空から子供が選んでいるわけではなく、7〜8割は染色体異常が原因です。染色体異常は卵子の老化と関係がある訳で、だったら少しでも若いうちから妊活を始めた方が、少なくとも空の上の子供に選んでもらうのを待ってるよりはいいわけです。

 

こんなことを言うと、全てが科学で説明できるわけではないと反論されるかもしれません。また、科学的に説明できでも、確率論になってしまうと、なんとなくそこに見えざる神の手が存在するように思ってしまいますよね。でもだからと言って何かを信仰すれば良いというものではないと思うんですよ。迷信で心が穏やかになって、ストレスが減るという効果はあるかもしれませんけど。

 

もし自分が娘を持ったら、若いうちに生殖のメカニズムをきちんと伝えて、彼女が後悔をしない人生の選択ができるようにしておくつもりです。パートナーが見つからない、あるいはキャリアを優先したいという理由があるのであれば、卵子凍結というオプションがあることを教えますし、それにはそれでリスクがあることもちゃんと伝えます。

選択肢があった上で敢えて選ばないのと、知らなくて選ばないことは違います。高齢の妊活治療には決して反対ではありませんが、できればそうしなくても良い、もしくは本人が納得してそうすることができる社会にするために、性教育や職場での女性活躍促進、育児環境の改善が進むことを願っています。