アラフォーゲイの子育て奮闘記

代理母出産で子供を授かったゲイ男子の育児日記

始まりの終わり

自らの代理出産の旅路をブログに綴るようになってから2年以上が過ぎました。ブログを始めた当時は、代理出産で子供を授かった人がいることを知識としては知っていましたが、自分が子供を持っている姿を想像できなくて、どこか他人事だったような記憶があります。

 

ブログ開設の4ヶ月後に渡米して採精、その7ヶ月後に採卵・体外受精をして、無事胚盤胞を凍結することができた時、子供を持てるかもしれないという希望を初めて抱きました。

 

そしてその5ヶ月後に胚移植を実施。毎日ゆっくりではありますが着実に成長し、胎嚢確認、心拍確認、妊娠中期といったマイルストーンを越えてくれました。その度に、子供を持つというライフスタイルが現実味を帯びていき、興奮していったのを覚えています。

 

そして今月、念願の子供が誕生。本日(アメリカからの)転入手続きをして自分と同じ住民票に載せたことで、対外的にも親子と言えるようになりました。

 

実は出産の1ヶ月ほど前に、パパ友のYさんに言われて印象に残っている言葉があります-「子供は授かりもので預かりもの」。子供は確かに自分の子供ではありますが、いずれは成人して独り立ちしていきます。この不確実な世界で生き抜いていくためのスキルや信念、誇りを持って巣立っていけるよう、親としてこれから約20年間、子供の自立を支援していかなければいけないのです。

 

そう考えると、子供を持つことはゴールではなくあくまでスタートです。子供が産まれたといつまでも浮かれていないで、子供の学力や非認知能力を伸ばしていく努力をしていかなければなりません。サロ活という旅路は終わりを迎えますが、今度は「子育て」というさらに壮大な旅が始まろうとしています。

 

そこで明日からは、ワンオペ・シングルで四苦八苦するアラフォーゲイのリアルな子育ての様子を記録していきたいと思います。サロ活期間中、直接的・間接的に支えてくださった読者の皆様、家族、友人、医師、区役所職員、領事館職員の皆様に改めて感謝の意を伝えると共に、今後とも叱咤激励のお言葉をいただけますよう、よろしくお願いします。