アラフォーゲイの子育て奮闘記

代理母出産で子供を授かったゲイ男子の育児日記

姉の死後にしたこと①

姉の余命宣告についてはこちらをご覧ください。

葬儀会社の人が霊柩車で姉を迎えに来た後、母と妹、Tちゃんと自分も家路につきました。通夜式や告別式は行わず、家族だけだけで火葬を行うつもりだったのですが、Tちゃんが姉の友人に、会社で姉と特に親しかった同僚がその他のプライベートでも付き合いのあった同僚に声をかけてくれて、20人ほどで火葬を行うことになりました。

 

当日は火葬の前に姉に最後のお別れをする時間があったのですが、斎場の方が綺麗に死化粧をし直してくれていて、病院にいる時よりも更に良い表情をして姉が棺の中で眠っていました。声をかけたら起きてくれるんじゃないか、そう友人や同僚が持ってきてくれた花と共に姉の思い出の品を棺に入れると、棺が閉じられ、いよいよ火葬になりました。最後に一言「ありがとう」と言って姉を見送りました。

 

火葬の間、休憩室で待っていたのですが、あまりに急な展開で友人や同僚は驚いていたので、この1週間に起こったこと、そして姉の幼少期からの写真を見せながら、姉の生涯を振り返りました。しんみりした会にはしたくないと考えていたのに、姉の話を始めると悲しみと悔しさ、後悔が入り混じる感情が押し寄せてきて、涙が止まりませんでした。

 

火葬に要した時間は30分位だったでしょうか。待合室から火葬場に戻り、骨上げと収骨をしました。姉はまだ若かったせいか、骨がしっかり残っていると収骨するスタッフの方がしきりに話していました。そんなことはどうでも良くて、姉に生きていてほしかったんですけどね。

 

斎場のスタッフの手際がとても良くて、よく言えばつつがなく、悪く言うと流れ作業的に火葬式が進みました。姉の身体がなくなり骨だけになったことで、「もう何をしても姉が戻ってこないと」自分の中ではひとつの区切りを迎えられました。<続く>