アラフォーゲイの子育て奮闘記

代理母出産で子供を授かったゲイ男子の育児日記

姉の死後にしたこと②

姉の余命宣告についてはこちらをご覧ください。

火葬式の翌日、不動産会社に言って姉の住んでいたアパートの解約をしてきました。その後、姉のアパートで妹と合流して、遺品の整理を始めました。

 

実は姉のアパートを訪ねるのはこれが初めてで、自分の知らなかった姉の一面を発見したかのような気持ちになりました。台所に置いてある自家製の梅干し、リビングに積まれた税務関連の書籍、救急搬送される直前まで仕事をしていた寝室。まるでまだそこに姉が住んでいるかのような状態でした。

 

いたるところに姉の体力が落ちてきている痕跡も見られました。切れたまま交換されていなかった台所のシーリングライト、外れたまま放置されていたトイレの突っ張り収納・・・几帳面な姉は絶対にすぐ直していたはずですが、そうすることもできないほど身体が辛かったのだと知ると同時に、自分が普段からここに来ていれば、そんな異変にも気付いてあげられたのにと自分を責めました。

 

一番ショックだったのは、ベッド脇に置いてあったティッシュペーパーの箱です。姉は病院での検査結果や体重を細かくノートにメモしていたのですが、沖縄旅行から帰ってきてからはベッドで寝たきり状態になっていたのか、リンビングにある闘病ノートではなく、手元にあるティッシュペーパーの箱に自分の体重を記録していたのです。そして、その体重は1週間で2kgも減っていました。本当に、本当に苦しい1週間だったのだと思います。

 

悲しみに暮れる妹と自分は、この日はほとんど作業ができなかったので、翌日以降、平日夜や週末を使って少しずつ遺品の整理をすることになります。<続く>