アラフォーゲイの子育て奮闘記

シングルファザーの海外子育て備忘録

一時帰国中に思い出した姉のこと

1歳の息子を連れて海外移住したワンオペシングルファザーのサロカツです🙇🏻‍♂️

 

2年前の今頃こんな記事を書いていました。

 

https://www.sarokatsu.com/entry/2022/07/31/224500

 

実は今回一時帰国をした際に泊まっていたホテルは、姉が最期息を引き取った病院の近くにありました。ホテルを予約する時は全く意識していなかったのですが、現地に到着してから思い出しました。

 

病院の近くを毎日電車で通っていたので、車窓から見える病室の窓を眺めていると、今この瞬間もあそこで闘病生活を送っている患者とその家族のことを想像してしまい、胸が締め付けられる思いでした。

 

滞在中に姉の墓参りに行き、息子にそこがどういう場所なのかを説明しました。彼はなんとなくそこがとても大事な場所であることを感じ取ったようで、自分がたわしで墓石を磨いていると、バケツに入った水を柄杓ですくって墓石に何度もかけていました。

 

でも家に戻ってきてから息子に姉の写真を見せると、最初は誰だか認識できない様子で、段々と記憶が薄れてきているのだなと感じました。当時息子はまだ0歳だったので仕方ないですねショボーン

 

 

自分はまだ姉のことが脳裏に焼き付いています。

 

息子が生まれて家に戻った時にマンションの入り口で待っていてくれた時のこと、慣れない手つきで初めて息子にミルクをあげてくれた時のこと、亡くなる2週間前に行った沖縄旅行のこと、余命宣告されて言葉を失っていた時のこと、亡くなる数時間前にアイスが食べたい言ったこと、買ってきたアイスを美味しいと言いながら食べていたこと、でももう一口しか食べる体力が残っていなかったこと、映画のワンシーンのように心拍モニターの数字が下がっていった時のこと、その時は既に話しかけても反応してくれなかったこと、その直前まで息子の腕を掴んでいたこと・・・。

 

人間の記憶って不思議だなと思います。同じ時期に体験した育児や仕事のことはすっかり忘れているのに、姉のことだけは鮮明に覚えているんですから。