1歳の息子を連れて海外移住したワンオペシングルファザーのサロカツです🙇🏻♂️
昨日は息子にいつもより早めの午後6時に夕食を食べさせた。メニューは肉じゃが。ほとんど残されたけど
いつもなら夕食→遊び相手→風呂→歯磨き→寝かしつけ(音読)とワンオペ育児メニューが続くが、ちょっと時間に余裕があったせいか、夕食後にベッドで読書をしていたら、いつの間にか寝落ちしてしまった。
そして姉の夢を見た。
夢の中で息子はまだ生まれておらず、自分は一人暮らしだった。そして仕事から帰ってくると、郵便受けには11月上旬の消印がついたアメリカ宛の郵便物が、なぜか12月上旬のその日に戻ってきていた。
中に入っているのは姉が日本で受けたがん検査の結果。アメリカの専門家に見てもらうために送っていたものだった。郵便代をケチって郵便局から送らないで、高くても追跡ができるFedExを使えば良かったかなと思いながら、姉の主治医に相談しに病院へ行く。
病院へ着くと、姉と主治医がたまたま立ち話していたところに出くわしたので、検査結果がアメリカの主治医に届かなかったことを伝える。先生曰く、再送すれば問題ないとのこと。
姉は先生に、普段病院スタッフとのコミュニケーションに使っているWeChatで、会話の履歴を他の人に共有できるようになっていると話していた。先生は、それだとまずいから、すぐに共有できないように設定変更すると言って立ち去った。
自分はすぐに姉に向かって、共有できないようにされたら、医療ミスがあった時に家族が記録を見れなくなってしまうから、わざわざ先生に教えなくても良かったのにと、少し不満げに言った。そんな馬鹿正直なところがすごく姉っぽかった。
日本の病院なのに、LINEならまだしも、なぜ中国のWeChatを使っているんだろう?家族に医療ミスがバレてしまうばかりか、中国政府に情報が筒抜けになってしまうんじゃないか、なんて冷静に分析している自分がいた。
姉が退院支度をしていたので、退院はいつかと聞くと、翌日の日にちだった。なんで今すぐにでも退院するような格好をしているのか聞いたら、翌日といっても0時だから、その日の夜退院するんだと語った。だったら一緒に帰ろうと誘う自分。
なぜか姉は六本木に住んでいるという設定だった。都会は嫌いだったというのに。病院からの最短経路を聞かれたので、その場所からだと日比谷線でも大江戸線でもあまり変わらないから、とりあえず駅まで歩くことにした姉と自分。
道中、姉はがん検査の結果のことを心配していた。自分はなんとかなるから心配するなと姉を励ました。駅に向かっていたはずなのに、いつの間にか姉の家の前まできていた。よく見ると自分の家の近所だった。
だったら今夜はうちの泊まっていけばいいと姉に提案すると、姉は入院持ち物を置きにいったん部屋へ上がった。そこから自分が住む昭和のボロアパートを見ると、屋根で男が3人ほど雪かきをしていた。
戻ってきた姉も雪かきしている男たちの姿が目に入ったのか、「あれは住民かな?」と聞いてくる。「そんな訳ないよ。管理会社が雇った業者だよ」と答える自分。でもボロアパートだから自主管理って可能性もあるなと考える。
自分の家に向かう途中、なぜか姉が道端にしゃがんでおしっこを始めた(姉の名誉のために言っておきますが、絶対にそんなことをするような人ではありません)。抗がん剤の影響で頻尿になってしまったのかなと想像する自分。姉の方をジロジロ見たら可哀想なので、雪かき男たちを見ながら気まずさを凌ぐ。
さらに道を進むと、ちょっとした段差があった。普通の人だったらなんともない段差なのに、姉は派手に転んでしまった。病気のせいで歩くのもおぼつかなくなった姉を見るのは辛かったが、姉はもうそんな自分を受け入れているのか、気にするそぶりもなかった。姉が強く見えた。
そこで目が覚めた。21時過ぎだった。息子はもう寝てしまっていた。
普段は夢で見たことなんて覚えていないのに、姉の実直なところも自分のケチさも郵便物の消印の日付も、全てがリアルだった。だから忘れないうちにこうやって書き留めることにした。
もう2年半以上前に亡くなった姉の夢を見たのは、過去の写真を整理していた時に、姉が息子をあやしてくれている写真を見つけたからだろう。息子は「これだあれ?」と聞いていた。無理もない。まだ息子は生後数ヶ月だったから。
時は確実に流れているというのに、自分がまだ2年半前に取り残されてしまっていると感じることがたまにある。特に自分が精神的に弱っている時には。
天国から姉が自分に頑張れってメッセージを送っているのかな。ここ数ヶ月現実逃避して後回しにしてきたことがあるけど、それに向き合うとするか。