1歳の息子を連れて海外移住したワンオペシングルファザーのサロカツです🙇🏻♂️
突然ですがみなさん「外資系企業」と聞いてどんな印象を持ちますか?
高待遇、洗練されたオフィス、外国人の同僚などなど、華やかな印象が多いかもしらません。
自分もいこれまで外資系企業を渡り歩いてきましたが、実は外資系企業と言っても千差万別です。一般的に想像される外資系企業のような会社もあれば、日本企業とほとんど変わらない会社もあったりします。
なので今日書く話も「こんなな会社もあるんだよ」という一例ではありますが、今後外資系企業で働こうと考えている方の参考になれば幸いです。
外資系企業といえば給与水準が高いというイメージがあると思いますが、日系同業他社から比べたらほぼどの外資系企業でも共通しているのではないでしょうか。
新卒で1,000万円を超える企業も珍しくないですし、管理職で2,000万円を超える人も普通にいて、コミッションで働く営業職ともなれば、30代でも数千万円稼ぐなんてこともあります。
高い給与が払える要因はいくつかありますが、その一つが能力主義です。できる人には惜しみなく対価を払う一方、個人業績目標に達成できないことが続くようであれば、PIP(Performance Improvement Program)と 呼ばれる業務改善プログラムに入れられ、一定期間ごとに目標を達成できているか否かの確認が行われます。もしそれが達成できていないと判断されれば、退職勧奨、解雇、降格等の不利益措置を課されます。
日本企業でも成果が出ない人を「追い出し部屋」と呼ばれる部署に集まて同じようなことがされる場合がありますが、PIPはリストラとは違って、企業側としては、従業員がパフォーマンスを向上させ、組織に貢献し続けることを期待して実施されます。(ただPIPに入れられる時点でほぼ改善が見込めないことが多いので、結果的に退職していく人が多い気がします。)
仕事ができる人が報われて、そうでな人は罰せられるというシステム自体に自分は違和感はありません。が、怖いのは、PIP後に退職させられる場合です。
管理職の場合だと、部下や他の社員のモチベーションを落とさないよう、退職前に全社員に向けて超前向きな退職挨拶を書かされます。いかに自分がこの会社で成長できたか、退職するのは苦渋の決断だったが、自己実現のために必要だったというような内容が多いです。あくまでも自発的に辞めたというメッセージです。
自分もこうしたメッセージを書かされたことがあるので、他の人が同じようなメッセージを発信しているのを見ると、外資系企業って残酷だなと思います。(勿論本当に自発的に辞める場合もあるので、全てではありませんよ。)
ただ、外資系企業が凄いのは、特別退職金を用意して、悪く言えばお金をちらつかせて退職勧告をすることです。日本でもリストラの時に退職金割増というのはありますが、勤続年数にも依存しますし、成果が出ない従業員には出すことは稀ですよね。
因みに、自分が退職勧告された時は、たった5ヶ月しか在籍していなかったにも関わらず、月給4ヶ月分の「退職金」が支払われました。だから、その間に余裕を持って転職活動をすることができました。その会社は、自分が辞めた半年後に倒産してしまい、残った社員は「退職金」をもらえなかったようなので、むしろ首を切られて良かったです。
なんでこの話を書いたかというと、今働いている会社の営業部のマネージャーが、ちょうど先週「退職のご挨拶」を全社宛に送信していたからです。先月にも、営業部門の別の要職者が辞めたばかりでした。ふたりとも目標未達の状態が何期も続いていたので、退職勧告されたとみてほぼ間違いありません。
ただし、彼らは元々年俸が高く(もしかすると1億超え)、退職金だってその半分くらいはもらっているはずですから、生活に困るということはないでしょう。退職勧告は数ヶ月前からされているはずですから、既に転職活動は始めていて、1ヶ月ほどバケーションを楽しんだ後、別の外資系企業に再就職する可能性も十分にあります。
そう考えると、外資系企業で働くのはなんだかんだ言って悪くない気がしますが、みなさんはどう思われますか?