アラフォーゲイの子育て奮闘記

代理母出産で子供を授かったゲイ男子の育児日記

ぎこちなかった代理母との対面

アメリカ滞在12日目】

代理出産あるあるなのかもしれませんが、卵子ドナーや代理母のプロフィール写真は盛ってある場合が多くて、芸能関係のお仕事でもされてるのかしらって人が結構多いんですねおいでニヤニヤ自分の代理母さんも例に漏れず(日本人の感覚からすると)派手目の写真を使っていたんですが、スカイプ面談で実際に話した時にはごく普通の女性で、そのギャップに驚いたのを覚えています。

 

その代理母とついに対面する時がやってきて、看護師に先導されながら彼女の病室までやってきました。ドアを開けてそこに立っていたのは・・・

 

スカイプで見た時よりも更に普通の近所にいそうな女性でしたちゅー最初に彼女にかけた言葉は確か「It's so nice to finally see you in person(ようやく対面で会えて嬉しいです)」だったと思います。コロナ禍で握手をするのも憚られる時代ですが、御礼の言葉だけでは表現しきれない感情が込み上げて、お断りを入れた上で抱擁させていただきました。

 

最初はお互いぎこちない感じでしたが、それまで静かだった我が子が絶妙なタイミングで泣いてくれ、それがきかっけで分娩時のことや入院生活のことを話してくれました。今回は出産には立ち会えなかったんですが、産まれた瞬間「オギャー」と泣いた時に、代理母が声をかけたら、一瞬泣くのをやめたそうです。9ヶ月もお腹の中で聞いていた声だから、すぐに分かったんでしょうね。

 

前日まで付き添ってくれていたお嬢様はその日いなかったんですが、代理母がすぐに彼女の携帯に電話をして、「近くにいるんだったら病院に戻ってきなさい」なんて話していました。このお嬢様も胚移植の時に自己注射が苦手なお母さんに替わって注射を打ってくれていたので、自分にとっては「チームサロカツ」の一員です。

 

これまでコミュニケーションをしてきたなかで、あまり感情を表さないという印象があった代理母ですが、子供を見つめる表情は母親そのもので、当たり前かもしれませんが、子供に愛着を持っていることがよく伝わってきました。だからなんとなく言い出しにくかったんですが、この日は他にも出生届やパスポート申請書に署名をしてもらうという大事なミッションがあったのです。<続>