アラフォーゲイの子育て奮闘記

代理母出産で子供を授かったゲイ男子の育児日記

ついに代理母と対面

アメリカ滞在12日目】

2日目は子供を新生児室に何時間か預けて仮眠を取ることができたので、退院予定日の朝を冴えた頭で迎えることができました。子供は相変わらず聞き分けがよくて、検診で裸にさせられたり、冷たい聴診器などをあてられた時に少し泣く程度で、基本的にずっと静かにしてくれています。

 

退院のタイミングを看護師に確認すると、小児科医に検診をしてもらい、異常が見られなければ最速で出産から24時間後、割礼をした場合にはその翌日(出産から48時間後)には退院できるとのことでした。ただ、どうしてもそれよりも前に退院したい場合には、医師の相談の上、できないこともないらしいです。

 

うちの子は2日目で退院することもできると看護師からは言われたのですが、まだ出生届やパスポート申請書に必要な代理母や医師からの署名が揃っていなかったので、3日目まで入院を続けることにしました。ただし、代理母が(帝王切開をしたにも関わらず)自分と同じ3日目に退院するということを聞き、3日目のお昼前に急いで彼女の病室に行くことにしました。

 

代理母が子供の姿をみたいというので、防犯ブザーが鳴らないよう看護師にも付き添ってもらい、代理母のいるフロアに向かいます。この病院は1日に30人以上の子供を取り上げる大病院で、自分の部屋は水中出産をするような特殊な患者さんがいるエリアににあったので、他の妊婦はおろか、医療スタッフも見かけることはほとんどありませんでした。ところが代理母がいるフロア対照的で、妊婦専用だったので、これから出産を控える妊婦や出産後の女性と家族、看護師、医師など、沢山の人を見かけました。

 

先導してくれた看護師がある病室の前でふと立ち止まったので、そこが代理母の部屋だということが分かりました。いよいよ代理母との対面です。コロナがなければ、胚移植や安定期など、体外受精の節目に会いにくることを想定していた代理母。しかし、コロナウイルス感染拡大により渡航もままならなくなり、スカイプで何回か会話した以外は対面で1度も会うことなくこの日を迎えました。

 

このドアの向こうにはこの1年間サロ活という旅路をともにしてきたパートナーがいる。このドアの向こうには、約9ヶ月間息子をお腹で育ててくれ、数日前に健康に産んでくれたパートナーがいる。そう考えると一気に緊張感が高まりました。<続>