1歳の息子を連れて海外移住したワンオペシングルファザーのサロカツです。
海外出張中に体調を崩したものの、なんとか帰りの空港にたどり着いたというところまで前回お話しましたが、ここからが地獄の始まりでした。
ラウンジで搭乗開始時刻まで1時間ほど横になったものの気分はすぐれず、立っているのも辛い状態。搭乗口で搭乗を待っている時も、あまりの辛さにしゃがみ込んでいる状態でした。
飛行機に搭乗した後も、座っている体制だと吐きそうだったので、CAに事情を説明してリクライニングを倒していました。でも離陸時には座席の位置を元に戻さないといけないので、飛行機がゲートを離れる際に、リクライニングを強制的に戻されてしまいました。
飛行機が滑走路に出て、離陸の準備待ちをしている頃だったと思います。急に口の中から唾液が大量に出てきて、胃もムカムカしてきました。本能的にもうすぐ吐いてしまうと察知しました。
すぐにCAを呼ぶボタンを押しましたが、この時点ではCAも全員着席してしまっていたので誰もきてくれません。トイレに行かせてもらう許可をもらうのを待っていたらこのまま座席で吐いてしまうと思い、もうなりふり構わずトイレを目指しました。
幸い、チェックイン時に変更をした座席の位置がトイレの近くだったので、ほんの数秒ほどでトイレに駆け込むことができました。便器に顔を埋めた同時に大きな吐き気がきました。
でも前回に吐いたのが40年前のことなので、吐き慣れていないせいか、「オエっ」とはなるものの、なかなか吐けません。その間も半分冷静な自分がいて、服や周りを汚さないようにトイレットペーパーを準備したら、うがい用の水を紙コップに入れたりしていました。
3,4回目に「オエっ」となった時にようやく少しだけ出てきましたが、直近に食べていたアイスクリームではなかったのに驚いた記憶があります。体が本能的に悪いものだけを出そうとしていたのか、それともアイスクリームはほぼ液体だったから、すでに消化されてしまったのか、そんなことを朦朧とする意識の中で考えていた自分でした。