アラフォーゲイの子育て奮闘記

代理母出産で子供を授かったゲイ男子の育児日記

新しい希望に忍び寄る影⑤

姉の余命宣告についてはこちらをご覧ください。

混雑を避けるためにGWから少しずらした沖縄旅行。出発当日、姉は待ち合わせの時間に20分遅れてやってきました。振り返ると、既に体力が衰えていて、普段のペースで歩くことができなかったのだと思います。

 


羽田空港で預けた家族全員の荷物

 

飛行機では息子が珍しく息子がぐずっていたのですが、自分は仕事をしなければいけなかったので、その間姉が息子をあやしてくれていました。10kg近い息子を狭い飛行機の座席で抱えるのは辛かったと思うのですが、姉は生前息子が生き甲斐だと言っていたようなので、息子を抱いてる時だけは苦しさが紛れたのかもしれません。

 

沖縄に到着後、ホテルにチェックインして、近くの沖縄料理屋へ行きました。今思うと、これが姉との最後の晩餐となってしまったわけですが、この時はまだ姉は食欲があって、うみぶどうやもずくの天ぷら、ゴーヤチャンプルーなど食べながら、家族団欒を過ごしました。

 

翌日は姉も自分も午前中に仕事があったので、午後からレンタカーで観光を開始しました。半日では美ら海水族館には行けないので、その日はひめゆりの塔に行ったのですが、到着した時点で姉は気分が悪かったようで、観光はせずに車の中で1時間ほど待っていました。車に戻ってもエアコンをつけたり、車内の床に落ちたペットボトルを拾う体力もないほど弱っていて、母、妹、息子と駐車場に戻ってきた時には、車内でぐたっとしていました。

 

ホテルに帰る道中でアウトレットにも寄りましたが、姉はやはり車で留守番。翌日は今回の旅行の目的である美ら海美術館に行くことになっていたので、姉は体力を温存したいからと、ホテルに戻るとすぐにベッドの中に倒れ込むようにして寝てしまいました。<続く>