アラフォーゲイの子育て奮闘記

代理母出産で子供を授かったゲイ男子の育児日記

代理母の健康保険費用

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何度かお話ししているように、キリ子さんは健康保険未加入なので、IPである自分が妊娠期間中負担してあげなければいけません。いくつかオプションがあることも以前にお話しましたが、支払負担の軽いACA(Affordable Care Act、通称「オバマケア」)を選びました。

掛金が安いと言っても、被保険者の年齢や家族構成、年収によって幅があって、見積もりを取ってみないことにはわかりません。事前に分かっていた情報でシミュレーションしてみると、キリ子さんの場合月$500程度だったんですが、実際に保険会社に見積もりを取ってもらったところ、プランによって$426〜$724と差があったんです。アメリカの保険システムについては疎くて、それぞれのプランの違いがよく分からなかったので、保険会社の人に直接聞いてみることにしました。

話を聞いてみると、掛金の月額費用が一番高いゴールドプランの場合、自己負担の上限が$6,000と定められていて、保険適用範囲内の疾病であればそれ以上の負担が掛からないので、理論上の負担額上限は12ヶ月の掛金+$6,000で合計$14,689になります。一方、月額費用が一番安いブロンズプランの場合、掛金は月々$300程度安いので、年間で$3,600コストメリットがありますが、その分自己負担額上限が$8,550と高くなっているので、理論上の負担上限額は$13,667になるようです。ブロンズプランの月額掛金は確かに年間で$3,600安いんですが、自己負担額上限が$2,500以上高いため、総コストメリットが相殺されて、違いは$1,000程度にしかならないって訳です。

因みに、アメリカでは超音波検査(経膣エコーや経腹エコー)ですら$300〜$500かかり、普通分娩で$15,000かかると言われているので、どのプランにしたところで上限に達するのは明白です。なのでポイントは、$1,000余分に払ってゴールドプランにするメリットがあるかです。例えば、保険適用範囲が広かったり使える病院が多いというのであれば、$1,000の差額を払うことも検討しますが、どうやらそのような違いはなさそうなので、今回はブロンズプランを選択することにしました。

【余談】一番安いACAでも結局は$14,000近くかかるわけで、(代理母が健康保険を持っていない分)エージェントからGCの補償金を$5,000を割り引いてもらいましたが、それでも健康保険を持っている代理母とマッチングした場合に比べて$9,000(約100万円)の費用が発生しているんですよね。ACAのお陰で健康保険加入率が9割になったアメリカですが、保険未加入者とマッチングすることになったIPさんは、追加コストの目安として今日のブログを参考にしてみてください。