アラフォーゲイの子育て奮闘記

代理母出産で子供を授かったゲイ男子の育児日記

こういう時こそ冷静に

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継続か中断かの決断を迫られた卵巣刺激。自分の将来の家族や大金がかかった一大事だというのに、判断を下すのに与えられた時間はわずか24時間でした。仕事でもそうですが、こういう切迫した状況下では感情的になって判断力が鈍ると言われているので、敢えてビジネスライクに考えてみました。

まずゴールの明確にします。自分の最終的な目標は子供を3人持つこと。そのためには良質な受精卵を10個程度確保する必要があります。

次にそのゴール(目的変数)に到達するためには、①卵子ドナーマッチング率(条件)、②卵巣刺激回数、③1度の卵巣刺激で採卵する卵子数(体質・環境・ホルモン投与量等)、④体外受精・胚培養成功率、⑤妊娠率、⑥出産成功率などいくつかの説明変数があります。⑤と⑥は代理母に関連することなのでひとまず除外して、①から④の中で自分が何をコントロールできるのか考えてみました。

①に関しては、自分の条件に合う卵子ドナーが少ないので、何もすることはできません。③に関しては、投与するホルモンは既に増やしているので、あとは体質や環境ですが、パー子先生曰く短期的には劇的に変えることはできないとのこと。

とすると自分が影響を及ぼせることは②か④しかないことが分かりました。ここで卵巣刺激を中断してしまうことは②を下げてしまうので、誤った判断ということになります。つまり卵巣刺激を続けるというのが正しい選択です。受精卵が足りなければ、再度卵巣刺激を行うという選択肢もあります。当然莫大な費用はかかりますが、収入は自分がコントロールできることです。

次に④です。パー子先生のIVFクリニックはアメリカの中でも技術が高いことで知られており、クリニックの変更は視野に入れていません。では今いるクリニックで体外受精成功率を挙げれれる方法がないかパー子先生に聞いてみたところ、ZyMotという運動良好精子を抽出する処置があるとのことでした。通常は乏精子症の男性に適用するらしく、自分の場合にはあまり効果がないだろうというのがパー子先生の意見でしたが、10万円未満でできることなので、試してみることにしました。

最初はこんな重大な決断を24時間以内に下せないと悲観的でしたが、ロジカルに考えたら1時間もしないで答えに到達することができました。勿論これでゴールが達成できるとは限りませんが、少なくとも与えられた状況下では最適な選択をしたと考えています。