アラフォーゲイの子育て奮闘記

代理母出産で子供を授かったゲイ男子の育児日記

新しい希望に忍び寄る影①

姉の余命宣告についてはこちらをご覧ください。

税理士法人派遣社員として働いていた姉は、すぐ隣で働く正社員に言葉の嫌がらせを受けていました。誰とでも付き合える姉が自分に相談してきた位ですから、相当ひどい嫌がらせだったのだと思います。自分も色々とアドバイスをしましたが、姉は契約更新をせずに辞めるつもりでいました。

 

それを知った会社から、なんと姉に正社員にならないかという打診がありました。しかもこれまでやっていた事務員としてではなく、税務処理をサポートする職員として。どうやらその職場は、上記のハラスメント社員がいたこともあって、事務職員の入れ替わりが激しかったようなのですが、そんな中でも姉がキビキビと働き、繁忙期には簡単な税務処理も任されていた姉の仕事ぶりをみていた上司のそのまた上司が、姉を高く評価してくれていたらしいのです。

 

そうして姉はその会社を辞めるどころか、税務処理をする正社員として働くことになったのです。自分もそれがまるで自分のことのように嬉しくて、特に高額療養費の補助が手厚い会社だと知っていたので、癌の治療を続けられるということに安心しました。(姉の死後知ったことですが、高額療養費補助を医療しても、姉は家賃とほぼ同額の医療費を毎月払っていたようです。)

 

正社員になってから姉は残業が増え、夜中10時頃まで働くことも頻繁にありました。「大変なのよね〜」と言いながらも、どこかそれを楽しんでいるようにも見えました。また、会社の人と週末に遊びにいくことも増え、もともと交友関係の広かった姉が益々活動的になっていきました。<続く>