アラフォーゲイの子育て奮闘記

代理母出産で子供を授かったゲイ男子の育児日記

生まれて初めて胚移植に立ち会ったシングルファザー

1歳の息子を連れて海外移住したワンオペシングルファザーのサロカツです🙇🏻‍♂️

 

先日第2子の代理出産に向けて、サロ活(サロガシー活動)を再開していたことをお話ししました。

 

最初の代理出産はコロナ禍真っ只中の中で敢行したので、本来であれば立ち会いたかった胚移植のためにアメリ渡航することができませんでした。

 

2回目となる今回は、日本の入国制限もクリニックの入室制限も緩和されていたので、キリ子さん(代理母)の胚移植に合わせて、アメリカに渡航することにしました。

 

せっかくアメリカに来たので、息子を観光に連れて行きたかったのですが、前後に仕事が詰まっていたので、胚移植の前夜に現地入りして、翌日夕方には日本へ帰るという強行軍でした。

 

それでも現地に行くことにしたのは、キリ子さんへの感謝の気持ちを直接伝えたかったのと、大きくなった息子を見せたかったからです。

 

胚移植当日は、予約時間の1時間前に待ち合わせをして、30分ほど近くの喫茶店でお互いの近況報告をしました。当時息子は英語を話せず、「Hello」というのが精一杯でしたが、キリ子さんのことは本能的に覚えているのか、終始楽しそうにしていました。

 

いよいよ予約の時間になり、クリニックに移動し、キリ子さんは処置室に入り、自分は待合室で息子と待機していました(クリニックへの入館は緩和されていましたが、処置室はまだ入室禁止でした)。ところが、前回の代理出産からお世話になっている担当医が融通を利かせてくれ、キリ子さんの了承のもと、処置室に入って立ち合わせてくれました。

 

前回の胚移植の時は、キリ子さんがスマホで動画を撮って送ってくれたので、なんとなく雰囲気は分かっていたつもりでしたが、目の前で見る胚移植は、先進医療というよりは、どこか神秘的で静謐な雰囲気が漂っていました。

 

エコーで子宮の超音波画像を確認しながら、約3年前に凍結した胚盤胞を慎重に移植します。担当医が入室してから、全ての処置が終わって退出するまで、10分もかからなかったと記憶しておます。記念として、その時の超音波画像をもらいました。

 

移植後ロビーで息子も呼んで3人で記念撮影をしました。手に持っているのは、超音波画像です。

 

 

本当はもっと話をしたかったのですが、帰国便の出発が迫っていたので、お別れの時間です。空港まで戻るのに、配車アプリを使ってタクシーを呼ぼうとすると、キリ子さんが「レンタカーを借りてるし、滞在しているホテルは空港の近くだから、送っていってあげるわよ」と提案してくれました。「タクシー代もかかるし」と、日本からこの日のためにお金をかけて来たのを知っているので、気を使ってくれたようです。

 

本来ならば、胚移植直後のキリ子さんを自分が逆にホテルに送ってあげなければいけないのに、こうやって親切にしてくれる彼女を見ながら、改めて素晴らしい代理母と巡り会えたなと心の中で感激していました。<続く>