4つの胚盤胞を凍結できたサロカツですが、まだまだ安心はできません。何故かというと、PGT-Aで異常が見つかった場合には、胚移植に使えなくなってしまうからなんです。
PGT-Aというのは、胚の染色体数を網羅的に調べる検査で、欧米では流産を防ぐ目的で日常的にに実施されていますが、日本では日本産科婦人科学会が命の選別に繋がるとの観点から認めておらず、一般的ではないようです。ただ、ニーズの高まりを受けて、特定のクリニックで臨床試験をしているらしく、不妊治療をされている方のブログにも着床前診断を勧められたなんて記事を見かけることがあるので、状況は変わってきているのかもしれません。
人間には23対の染色体があって、それぞれの染色体は父親と母親から受け継ぐので、2本あるのが普通なのですが、何らかの理由で1本(モノソミー)になってしまったり、3本(トリソミー)になってしまうことがあります。そうすると、胚がうまく成長しなかったり、着床しなかったり、流産しやすかったりするんだそうです。
流産を未然に防ぐというメリットがある一方で、胚盤胞へのダメージや偽陽性・偽陰性といったリスクもあるので、パー子先生から事前に説明は受けていました。彼女は基本的には検査を推奨していませんが、自分は少しでも流産のリスクを下げたいので、テストを受けることにしました。
検査結果が出るのに10日間、その結果を踏まえて、パー子先生が胚砲盤の最終的な評価をします。それを聞くためのアポが来週末。それまで気が気でない日々を送ることになりそうです。