アラフォーゲイの子育て奮闘記

代理母出産で子供を授かったゲイ男子の育児日記

後悔と不信感③

姉の余命宣告についてはこちらをご覧ください。

緊急搬送された日、姉は隔離病棟の個室に入れられました。コロナの陰性結果が出るまでは一般病棟に入れられないというのが理由でした。Tちゃんが翌日に姉と電話で話した時に、姉は差額ベッド代のことを気にしていたと言っていました。姉は通院だけでも毎月家賃と同じくらいの医療費を払っていたので、お金のことが心配だったのだと思います。

 

調べてみたところ、上記のような理由で個室に入れられた場合は、病院都合の「病棟管理」に当たるため、差額ベッド代は払う必要がないということが分かりました。姉にはもう交渉する気力がないと分かっていたので、当初精密検査の結果は母ひとりで聞きに行く予定でしたが、急遽自分も同席することになったのです。

 

PCR検査の結果が陰性だった姉はその後一般病棟に移されますが、差額ベッド代は2日分で約7万円となっていました。病院のスタッフに病棟管理なら差額ベッド代は払う必要がないですよねと聞くと、医師に確認してみる必要があると言われ、その場では回答を得られませんでした。

 

その後、スタッフが戻ってきて、「お姉様が個室利用に同意しているのでお支払いください」と言われたのです。姉が同意していたら、そもそもTちゃんに差額ベッド代のことが心配だと相談するはずがないので、もう一度確認するようにお願いしましたが、今度は「今病室のお姉様に確認したところ支払いに同意してもらいました」というのです。

 

この時点で姉は意識が朦朧としていて、延命措置をする・しないの同意書も私が代理で署名したほどです。その姉が差額ベッド代について明確に判断できる状態だったとは思えませんし、その時私は病室にもいませんでした。スタッフは私に差額ベッド代支払同意書にサインを求めてきます。

 

これにサインをしたら病棟管理という病院都合の理由であっても、支払いをしなければなりません。一瞬署名するのを躊躇したのですが、姉が緊急状態にある時に波風を起こしていい加減な治療をされたらと思うと怖くなり、渋々同意書にサインをすることにしました。病院に不信感を持ち始めたのはこの時からです。<続く>

 

姉の納骨をしないといけないのですが、ミニ骨壷を買って自分用に分骨するつもりです。いかにもな骨壷は嫌なので、インテリアにも合うオシャレなものを探しました。蓋に写真用に溝がついているので、姉の写真を飾るつもりです。