アラフォーゲイの子育て奮闘記

代理母出産で子供を授かったゲイ男子の育児日記

子宝成就は情弱ビジネス

1歳の息子を連れて海外移住したワンオペシングルファザーのサロカツです🙇🏻‍♂️

 

今日のブログは気分を害される方もいると思いますが、「そんな考えする人もいるんだ」位の気持ちで読んでいただければと思います。

 


今日のブログは気分を害される方もいると思いますが、「そんな考えする人もいるんだ」位の気持ちで読んでいただければと思います。

 

2年半ぶりの胚移植の結果は、陽性、でも絶望的に低いhCG値だったと言うことをお話ししました。キリ子さん(代理母)もクリニックの担当医も、サロガシーエージェントもみんなそれを知っている重苦しい雰囲気の中で、自分がキリ子さんにかけた声は・・・

 

「重要なのはこれからhCG値がどれ位上がるか(理想は1.5日で倍のペース)だから、次回の結果が出るまで希望を持とう」という、前向きな希望を含みつつも現実的なものでした。

 

その2日後、キリ子さんは地元の産科婦人科で再度採血を行い、hCG値を測りました。前回が43だったので、120位まで上がっていればまだ望みはあると考えていたのですが、結果は・・・

 

16でした。はい終了真顔この時点で化学流産が確定しました。

 

ショックがなかったと言えば嘘になりますが、統計的にこうなる可能性が高いのは分かっていたので、不思議と素直に結果を受け入れることができました。

 

それで今日言いたかったのは、妊娠は結局科学なんだということ。陣痛中に赤富士描いてもらっても、移植直後に渡り蟹のパスタやフライドポテトを食べても、妊娠率が上がるなんてことは全くありません(本気で信じている人は少ないと思いますが)。そんな迷信を広める位なら、小中学生の性教育をきちんとして、正しい知識を与える方が、よっぽど不妊に悩む人が少なくなるはずです。

 

子宝成就も、子供を望む人の心の弱さにつけこんだ情弱ビジネスだと思ってます。祈祷を捧げようが、お守り・パワーストーンを買おうが、妊娠率が上がるなんてことは全くありません。「信じるものは救われる」で、精神的な安定が妊娠率を上げるという仮説が立てられるかもしれませんが、それが検証された研究論文なんかは目にしたことがありません。

 

安産祈願も似たり寄ったりだと思います。安産祈願は妊娠5ヶ月目(16週)前後にするのが一般的ですが、この頃には流産率は妊娠初期から比べると圧倒的に落ちていて、20代でも40代でも2%程度です。安産祈願をするから無事出産できるわけではなくて、そもそもほぼ流産しない時期に安産祈願をしているから、さもそれが効果があったと勘違いする人が出てくるわけです。それがまた他の人に伝わり、迷信が続くわけです。

 

生殖のメカニズムが今ほど明らかでなかった時代に生きている人なら、迷信にすがりたくなってしまうのも分かります。でも、現代はこれだけ医療科学が発達しているわけですから、正しい知識をできるだけ若いうちに与えてあげることが、少子高齢化を迎える日本には求められているのではないでしょうか。<続く>