アラフォーゲイの子育て奮闘記

代理母出産で子供を授かったゲイ男子の育児日記

謹賀新年

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新年明けましておめでとうございます。旅行中のペルーはまだ大晦日ですが、日本の読者の皆様には一足先にご挨拶申し上げます。

昨年は新しい年号の始まりだっただけでなく、自分にとってはサロ活「元年」でもありました。2月にサロガシーエージェントを雇ってから約1年。思い通りに進まないプロセスにやきもきしましたが、結果的に採精が終わり、GC候補が見つかり、卵子ドナーにも目途がついたので、改めて振り返ってみるとそれなりに進歩がありました。

色々な人から「何故そこまでして子供が欲しいのか」問われることもありました。サロ活開始当時は、自分の家庭を築きたいという理由以外は特にありませんでしたが、エージェントや医師、代理母で子供を授かったゲイ男性など様々な人と話をする中で、その理由がより明確になってきました。

1つは自分の子供に生きる喜びを感じてほしいからです。自分はゲイですが、幸い家族や友人、同僚に恵まれ、前向きに人生を歩んでくることができました。勿論途中で挫折や苦労はありましたが、それは別に性的指向特有のものではなく、人間が誰しも経験するものだと思っています。そうしたことを含めても、やっぱり生きることは素晴らしいことですし、自分の子供にも是非それを感じてほしいなと考えています。

2つ目は日本のゲイコミュニティに対して「こんな生き方もあるんだよ」という選択肢を提示したいという想いからです。自分はゲイということで深刻に悩むことは幸いありませんでしたが、それでも将来どんな人生が送れるのか不安はありました。社会がLGBTに対して寛容になっていくのは予想できても、シングルゲイ男性が家庭を築けるのか、その子供は幸せに暮らせるのか、身近にロールモデルがおらず、将来像が描けないこともありました。同じような悩みを抱えているゲイ男性に、今度ひとつのモデルケースを示せればと考えています。

最後は、なんだかんだ言っても自分のためなんだと思います。子育てを通して人間としてもっと成長したいですし、何かあった時に支え合える家族というパートナーが欲しいのです。

ゲイ・ストレート、自然妊娠・代理母出産に関わらず、子供を持とうとしている全ての人にとって、2020年が実りの多い一年となることを心からお祈り申し上げまして、新年の御挨拶と代えさせていただきます。