採卵に向けて排卵誘発治療を受けている勝子さんですが、排卵誘発にもいくつかやり方があるようで、患者の年齢や体質、通院制限や自己注射可否などに応じて、最も適切な方法が決められます。
今回勝子さんが行っているのはアンタゴニストと呼ばれる手法で、通院が多くなったり費用が高額になってしまうというデメリットがある反面、より多くの卵子を得られたり卵巣過剰刺激症候群(OHSS)のリスクを抑えられるいったメリットもあります。
OHSSは、排卵誘発剤に過剰に卵巣が刺激されることによって、通常親指大程の卵巣がふくれ上がり、お腹や胸に水がたまる症状が起こることで、重症例では、腎不全や血栓症などの合併症を引き起こすこともあります。ただしIVFクリニックからの説明によると、発症リスクは0.2%程と極めて低いとのこと。
排卵誘発剤を接種しながら、超音波で卵胞の大きさを観察し、14〜16mmになったらアンタゴニスト注射をして排卵を抑えながら複数の卵胞を育てます。卵胞が18〜25mmになると、今度は卵を成熟させるトリガーとしてhCGというホルモン薬が使われ、一般的にはそこから約36時間後に採卵します。ドリ子情報によると、14mmに育った卵胞が成熟した卵子になる確率は7〜8割だそうです。
既に先週金曜日の診察で、卵巣内にいくつ卵胞があるかは確認できているので、そこから逆算して何個採卵できそうかは何となく分かっています。採卵数が多ければ、体外受精の成功率も上がるので、ひとつでも多くの卵胞が成熟した卵子に育ってくれますように。